メドライトは20年以上も使用されているレーザー治療機の名機です。長年使用されていることから分かる通り、多くの実績を世界中に持つ医療レーザーとして世界中で支持されています。532nmと1064nmの2種類の波長を使用でき、高いピークパワーを持つことで色素性皮膚疾患、および刺青治療に信頼の置ける治療実績を持ちます。但し、刺青治療に関しては当院が所有するPicoレーザーがもっとも効果的な治療です。
シミ・アザ・ホクロ・入れ墨などの除去にQ-YAG,Pico-YAGレーザー
高性能医療YAGレーザーでシミ・アザ・ホクロ・入れ墨などとサヨナラ・・・。
シミ、ソバカス、アザやホクロなど、身体の美に関心のある方ならばどなたでも気にされると思います。
また、若気の至りやその時々のファッションで彫ったものの、飽きてしまったり、生活環境の変化に伴って消したくとも消せずに持て余している入れ墨(Tattoo)など、各人各様のお悩みをお持ちかと思います。
刺青はもちろん、シミやホクロなど自然に消すことができない皮膚のお悩みに現在の最高の答えは医療レーザーによる治療です。 当院所有のレーザー治療器は色など特異的なターゲットにのみ作用し、その他の組織にはほとんどダメージ等を与えません。
当院所有のQ-YAG・Pico-YAGレーザーの適用
当院所有のQ-スイッチYAGレーザーとPico-YAGレーザーは532nmと1064nmの2つの波長を使用できます。532nmは皮膚表面に近い表在性のターゲットに有効的で、メラニンへの高い吸収率をもっております。1064nmは深在性のターゲットに有効的です。
各波長の適応症例
532nm(表在性)
メラニンへの高い吸収率
老人性色素斑(日光黒子)/雀卵斑/扁平母斑/ベッカー母斑など
1064nm(深在性)
メラニンへの中程度の吸収により真皮病変に対応
太田母斑/異所性蒙古斑/ADM/
外傷性刺青など
- 肝斑/PIH:トーニング
- 刺青:黒、青、赤、橙色
- シミ(老人性色素斑)の治療
- アザ(太田母斑)の治療
- ホクロ(色素性母斑)の治療
- シミ(炎症性色素沈着)の治療
- アザ(蒙古斑)の治療
- 入れ墨(Tatoo)の除去
- ソバカス(雀卵斑)の治療
- アザ(扁平母斑)の治療
- アートメイクの除去
・・・などに効果を発揮します
レーザーとは
レーザーは人工的に発生させた単一波長の光です。太陽などから降り注ぐ光は様々な波長の光が混じっています。太陽光が空気中の水分によって波長ごとの光として現れているのが虹です。赤、青、黄色など一つの色が一つの波長に対応していると思ってください。虹の七色とありますが実はもっと細かく色が分かれています。さて、光はそれぞれ波長があり、レーザーは単一の波長だけを一定方向に照射するものです。そして、レーザーを発振させる物質(素子といいます)によって波長が異なります。素子にはルビー、アレキサンドライト、そしてYAGなどがあります。
YAGレーザー
共立美容外科仙台院ではレーザーの性質を健闘した結果、シミ、ソバカス、アザやホクロそして刺青の除去を行うためにYAGレーザーを導入しています。
当院所有のYAGレーザーは532nm(ナノメートル)と1064nmの2種類の波長を使用できます。
短い波長の532nmは、赤い色素への吸収が非常に良いので、赤い絵の具を用いた刺青には特に有効です。また、赤ら顔や血管腫などにも有効です。更に、扁平母斑や老人性のシミなどにも使用できます。1064nmの長い波長はすべての入れ墨に使用可能です。メラニンに程よく吸収される特性を持つ為、後述のQスイッチの採用と相俟って、表層の組織を傷つける事無く深部の色素のみを選択的に破壊することができます。
YAGレーザーと他レーザーの波長の違い
波長の反応性の違い
当院所有のYAGレーザーは532nm(ナノメートル)と1064nmの2種類の波長を使用できます。他方、アレキサンドライトレーザーは755nm、ルビーレーザーは694nm、ダイオードレーザーは810nmです。下の図は各波長のメラニンとヘモグロビンの反応性を示した図です。吸光度が高いほど反応性が高いことを示してます。
短い波長の532nm(ナノメートル)は、赤い色素への吸収が非常に良いので、赤い絵の具を用いた刺青には特に有効です。また、赤ら顔や血管腫などにも有効です。更に、扁平母斑や老人性のシミなどにも使用できます。1064nmの長い波長はすべての入れ墨に使用可能です。メラニンに程よく吸収される特性を持つ為、後述のQスイッチの採用と相俟って、表層の組織を傷つける事無く深部の色素のみを選択的に破壊できます。他方、ルビー、ダイオード、アレキサンドライトはヘモグロビン、つまり赤色への反応がほとんどないため赤色の刺青や血管性病変には効果が期待できません。
波長の長さと反応する深さ
レーザーの波長は長いほど皮膚の奥深くに到達します。例えば紫外線と赤外線です。紫外線の波長は短く、赤外線は長いのです。そのため、紫外線を浴びるといわゆる日焼けを起こし、赤外線は浴びると身体が温まります。これは皮膚の表面にしか波長の短い紫外線が届かないためであり、赤外線は波長が長いので身体の中まで届き作用するためです。
つまり、波長の長いYAGレーザー(エンライトン)は波長の短いアレキサンドライトレーザーよりも、「白人の場合、23%より」皮膚の奥深くまで届きます。(日本人の場合、より差がでることが予想されます。)その結果、YAGレーザーの方が、アレキサンドライトレーザーよりも深部の入れ墨の除去に優れていることは、明らかです。
可視光線領域では波長が長いほど皮膚の奥深くにレーザーが到達します。上記は白人に対しておこなった結果です。YAGレーザーがアレキサンドライトレーザーよりも深く皮膚に到達することがわかります。
参照文献:Anderson RR: Leaser-tissue interactions. Cutaneous Laser Surgery. Goldman MP et al (eds), Mosby, St. Louis.p1-18, 1994/Goldman RE: Treatment of cutaneous vascular lesions. Cutaneous Laser Surgery, Goldman MP, et al (eds), Mosby, St. Louis, p19-105, 1994.
Q-スイッチYAGとPico-YAG
レーザーによる、シミや刺青の治療の原理は特定の色に反応するレーザーを照射して破壊するというものです。標的を破壊するには色も大事ですが、標的の大きさも大事です。詳しくは別途説明しますが小さな標的を破壊するにはレーザーの照射時間(パルス幅といいます)が短いことが非常に重要です。そこで開発されたのがQスイッチレーザーです。
Qスイッチとは、非常に短時間(6ナノ秒≒1億分の1秒以下)だけレーザー光が出るように工夫された装置です。1990年代に入って初めて実用化されました。Qスイッチを装備することによって高いエネルギーを照射しても、表皮が破壊されずに、メラニンや入れ墨の色素のみを破壊することができ、瘢痕(はんこん)形成や白斑形成の危険性が最小限に抑えられます。Qスイッチレーザーの登場によってレーザーによるシミや刺青などの治療が実用化され世界的にも高い実績が得られています。 しかし、パルス幅が短ければ短いほど治療効果が高いことがわかっていましたがQ-スイッチよりも短いパルス幅のレーザーの開発は非常に困難でした。ですが、20年以上の時間をかけてレーザーをQスイッチよりも短いピコセカンドの照射時間を可能にした当院所有のエンライトンが登場しました。
粒子の大きさとパルス幅の関係
粒子の大きさとパルス幅の関係で重要な理論は、熱緩和時間(thermal relaxation time)
という概念です。
焼灼したいターゲット(この場合、色素粒子)をいかに選択的に熱を与えることができるのでしょうか?
Andersonらによれば、1発のパルスレーザー光の照射によって、
(1)レーザーエネルギーを与えられたターゲット(刺青の場合、色素粒子)の温度はカーブを描いて上昇する。
(2)その後、周囲の組織に放熱してターゲットの温度は冷えていくと共に、
(3)周囲の組織が暖められ、組織全体の温度が上がる。
(4)組織全体の温度がゆっくりともとの温度に戻る。
というプロセスを生じるとしています。
面白いことに、この工程には時間がかかるものであり、特に、レーザー光が照射された直後、ターゲットは、すぐに放熱せずに、熱を内部に溜め、放熱を始めるまで若干の時間がかかるというのです。
Andersonらは、ターゲット周囲の温度分布は、その直径で決まる幅を持つガウシアン分布となるとし、その分布の中心温度が50%に下がるまでの時間を、熱緩和時(thermal relaxation time)と定義しています。 そして、この熱緩和時間以下のパルス幅(一発の照射時間)で、レーザーを照射してやると、周囲組織が熱ダメージを受けないうちに、ターゲットに対して、不可逆性の熱変性(焼灼破壊)を起こすことが出来るとしています。
難しい表現なので、これを分かりやすく端的な言い方をすると、色素(粒子)にエネルギーが与えられると一定時間(熱緩和時間)だけ周囲に熱を伝えません。その時間内に十分なエネルギーを与えると周囲の組織を傷つけることなくその色素のみを破壊することができます。
実際には、照射から熱緩和時間経過後には、ターゲットは中心温度が半分になるまで放熱を行っているわけですが、ここでは上のように簡潔に考えて進めていきます。(そこまでの放熱では周囲組織はダメージを受けないとされている為)
例えば、皮膚内のメラニンだけを選択的に破壊する場合を考えます。 メラニンの熱緩和時間は、約50nsec(ナノ秒=約1000分の1秒)となっています。 そこで、50nsec以下の短いパルス幅だけ、レーザーを照射し、メラニンの破壊に十分なエネルギーを与えます。
そうすると、メラニンは周囲に対して熱を放熱する隙もなく、温度上昇して、破壊されてしまうので、周囲の組織が傷つくことなく、シミやアザが消えてしまうのです。 事実、茶色のアザ(メラノサイトーシス)は、各種のQスイッチレーザーと呼ばれる、パルス幅(照射時間)の短い(5~25nsec)レーザーで、茶アザ、黒アザの治療が行われ、現在、良好な臨床成績を治めているのは、ご周知の通りです。
YAGレーザーによる治療症例
以下はメーカー提供の症例写真です。
症例写真は、施術による変化の一例です。効果は個人差がありますので、すべての患者様に同等の効果をお約束できるものではありません。
また、施術費用やダウンタイム・副作用等のリスクは当ページ内にございますので御覧ください。
刺青(タトゥ)の除去例
YAGレーザーは様々な色の刺青に対して効果があります。特に赤色はアレキサンドライトレーザーではほとんど効果がありません。
YAGレーザーであればアレキサンドライトレーザーでは難しい赤色の刺青も除去可能です。
また、当院所有の最新Pico-YAGレーザー・エンライトンはQ-YAGレーザーの治療に比べて従来の半分の回数でより綺麗な刺青除去が可能です。
Picoレーザーエンライトンと従来のレーザーの性能差
以下の症例はまず、従来のレーザーで15回照射しましたが刺青が除去しきれずに残っています。この除去しきれなかった刺青にエンライトンを1回照射し2ヶ月経ったのが下段の写真です。従来のレーザーでは取りきれなかった(レーザーに反応しなかった)刺青にもエンライトンはしっかりと効果を示しています。
従来のレーザーで15回照射
エンライトンでその後1回照射
EnLighten(エンライトン)と従来のレーザーの比較
シミの除去例
アザの除去例
太田母斑
扁平母斑
老人性色素斑(弱めの反応)
外傷性刺青
肝斑
ADM
当院所有のQ-YAG・Pico-YAGレーザー
Q-スイッチYAGレーザー
MedLite(メドライト)
MyQ-dual
MyQ.dualは体表面の刺青と肝斑を含む色素病変の蒸散及び除去をする医療機器として厚生労働省に認可(クラスⅢ:高度管理医療機器,特定保守管理医療機器,設置管理医療機器 承認番号 22500BZX00163000)されたQスイッチYAGレーザーです。
太田母斑、刺青、肝斑などの色素を皮膚をほぼ損傷させることなしに破壊することができます。QスイッチYAGレーザーMyQ.dualは532nm 1064nmの2つの波長(Dual)を使用でき、幅広い治療を可能としています。
PicoYAGレーザー
刺青やシミなどのレーザー治療が可能になった時からレーザーの照射時間が短ければ短いほど治療効果が高いことがわかっていました。そこで開発されたのがQスイッチレーザーですが、さらに短いレーザー照射時間を実現することは非常に困難でした。ですが、20年以上の時間をかけてレーザーをQスイッチよりも短いピコセカンドの照射時間を可能にした当院所有のエンライトンが登場しました。
Picoレーザーエンライトンは特に刺青の除去には現在最高の性能を発揮します。他にもPicoレーザー(アレキサンドライト)がありますが、1064nmの波長を使用できるYAGレーザーエンライトンは皮膚の深くにある刺青やアレキサンドライトでは非常に難しい赤色を除去することが出来ます。