シルエット・ミッドフェイス・リフト(以下シルエットリフト)は、顔面をリフトアップする全く新しい技術です。勿論、これは顔面以外の部位でも使用可能です。これまでの通常の糸によるリフトアップ(アプトス、ハッピーリフト、ホワイトリフトなど)に比べ、シルエットリフトは、無数にある吸収性の円錐形アンカー(引っかかり部分)の内部と周囲に組織の発達を促します。そのために、従来のトゲによるリフトアップに比べ、圧倒的に強いアンカリング作用(引っ掛かり力)を生じ、皮膚のズレ落ちを防ぎます。
シルエットリフトは、従来のトゲによるひっかかりで皮膚を支える原理とは全く異なっております。糸にトゲをつくるには、糸に金属で傷を入れて作成するので、どうしても張力が弱くなってしまいます。これに対し、シルエットリフトでは、透明で、柔軟性に富んだ吸収性の円錐形アンカーを用いるので、糸の張力を弱めることがありません。また、この円錐形のアンカーが吸収された後、このアンカーが固定されていた糸の結び目に組織が増殖するので、より長い間組織の引き上げが維持できます。また、トゲによる従来のリフトアップでは頻繁に出現するピリピリする感覚がほとんど出ないのも一つの特長です。
フェイスリフト・フェザーリフト
フェイスリフト・フェザーリフト
サーマクールやウルセラなど切らないタルミ・リフトアップ治療は効果も実績も高く、ダウンタイムも短いので人気があります。しかし、切らないタルミ・リフトアップ治療はリフトアップ効果やその持続力はフェイスリフトやフェザーリフト(糸を使ったリフト)がより強力なため、現在は見直されています。
共立美容外科仙台院ではフェイスリフトに迫るリフトアップ効果と持続力を持つ当院開発のベイザーリフト・スマートリフトを行っております。フルフェイスリフトよりも遥かに負担が少ないながらも高い効果や持続力が得られます。
溶ける糸によるリフトの症例
NVリフト(左右2本づつ)。いわゆるゴルゴラインが綺麗に消えています。
- 施術名:NVリフト(左右2本づつ)
- 施術の説明:アンカー(返し)のついて溶ける医療用の糸を皮下に挿入し、皮膚を引き上げる施術です。
- 施術の副作用(リスク):だるさ・熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛・皮膚が凹む・糸を固定した部分が膨らむ・触れる・違和感・異物感・突っ張り感・引きつり感を感じるなどを生じることがあります。
- 施術の価格:132,000円~220,000円
フェイスリフト
フェイスリフトとは、その名の通り顔(フェイス)の皮膚を持ち上げる(リフトする)美容外科手術です。フェイスリフトによって皮膚や脂肪、皮下筋膜、筋肉を引き上げて、お肌に張りを与え、シワやたるみのできた部分を目立たなくします。フェイスリフトは手術を必要とするため、どうしてもダウンタイム(人前に出られない期間)の発生が避けられません。しかし、現状ではもっとも強力で持続力の高いリフトアップ術です。 フェイスリフトには皮膚だけを引き上げる一般的な方法と、SMAS式と呼ばれる皮下組織まで引き上げる方法があります。
SMAS式フェイスリフトについて
SMASとは「Superficial Muscle-Aponeurotic System」の略で、顔面真皮の下にある下部組織(筋繊維網)のことです。 SMAS式フェイスリフトの美容外科手術ではSMAS(顔面真皮の下にある下部組織)を引き上げ、そこで余った皮膚を切り取ります。 SMAS式フェイスリフトでは顔全体の「しわ」や「たるみ」に対して行う場合もあれば、目じりや額だけといった部分的なフェイスリフトを行うことも可能です。 一般的に高齢になるほど加齢による「しわ」や「たるみ」が目立ちます。その場合は皮膚だけによるフェイスリフトよりも、皮膚の下の筋肉などの下部組織まで引っ張りあげるSMAS式フェイスリフトの方が効果的で、より長く(個人差はありますが、7~10年程度)フェイスリフトの美容効果を維持できます。(因みに、皮膚のみ引き上げるフェイスリフトの効果持続期間は、これも個人差によりますが、3~4年ほどです。) 加齢により、シワやたるみが多いと感じている人の場合は、このSMAS式フェイスリフトが適していると言えるでしょう。 シワやたるみに対する美容効果は非常に高いものの、デメリットとしましては、
- 手術には麻酔が必要となり、3時間くらいの時間がかかること。
- 術後も2週間ほどはケアが必要となること。
などが挙げられます。
相当な外科手術を要するフェイスリフトを希望される場合、大切なお身体を任せるに値するクリニックを、慎重に選択する必要があると言えるでしょう。
当院では、施術経験10年を超える経験豊富な院長自らがカウンセリングから執刀、アフターまでしっかりとケアいたしますので、安心して施術を受けて頂くことができます。
切らずにSMAS層に作用する『ウルセラ』
ウルセラは超音波を利用しタルミ治療器です。SMAS層にメスを使わずにアプローチできる唯一の機械であり、ウルセラはリフトアップ効果に関してはサーマクール以上です。
フェイスリフト手術の流れ
- 手術前に吸入麻酔・局所麻酔をします。場合によっては全身麻酔を行います。
- 耳の前部付近から耳の後部、後頭部の毛の生え際に沿って切開します。
- 切開後に皮膚を剥離し、シワやたるみが改善されるようにリフトアップしていきます。
- リフトアップして余った皮膚は切り取ります。
- SMAS式フェイスリフトの場合は、皮膚の下部組織(SMAS)も引っ張り上げ、あわせて縫合します。
- フェイスリフトの手術に要する時間はおよそ3時間ぐらいです。
- 顔全体のリフトアップを行うフェイスリフト手術の場合、手術後3日~6日ほどで腫れがひきます。術後、麻酔がきれると少し痛む場合がありますが、1週間程度でほぼ解消します。
- 1週間後に抜糸を行い、およそ2週間で正常な状態に戻ります。
料金
施術 | 価格 |
---|---|
フェイスリフト | ¥550,000 (税込:¥605,000) |
フルフェイスリフト | ¥850,000 (税込:¥935,000) |
フェザーリフト
フェザーリフト:溶ける糸
フェザーリフトの内、溶ける糸はPDOなどを材料として作られています。溶ける糸の特徴は溶けない糸の施術に比べて化膿しずらく、料金も安価なことです。デメリットは溶けない糸に比べて持続期間が短いことです。
溶ける糸の特徴
- 溶けない糸の施術に比べて化膿しずらい。
- 溶けない糸に比べ、料金が安価。
- 不都合なところがあっても自然に溶けるので、
糸を取り出す必要がない。 - 溶けない糸に比べ、持続期間が短い。(1年ー1年半)
PDOは心臓や組織の縫合の際、幅広く使用される吸収性の縫合糸である。ヒトの体内に入ると、180日~240日で分解・吸収される。
ミントリフトII mini S FLEX
ミントリフトII mini S FLEX(以後ミントリフト)は双方向にトゲのついた新しい糸です。ミントリフトは溶ける糸ですが、体内に吸収されるまでの期間が役1年半と長く、從來の溶ける糸よりも高い持続力を持っています。また、糸の強度が高いためパワフルに引き上げることができます。
ミントリフトの特徴
- 他のリフトに比べダウンタイムが少ない。
- フレキシブルな糸で自然な引き上げ効果
- お顔に針穴が出来ない(有毛部のみ)
- 腫れや内出血が起こりにくい(鈍針で刺入できる)
- PDOの柔軟性とPLLAの維持期間、2つのメリットを融合
ミントリフトの糸の形
今までのスレッドリフトに使用されていた糸は殆どがカッティングスレッドと呼ばれるもので、糸自体に切れ込みを入れており、あまり強度がありませんでした。ミントリフトは切り込みを入れるのではなく、バラのトゲのように糸自体にトゲをつけることにより、強度を大幅に引き上げています。
ミントリフトの糸の強度
強力なトゲが360度すべての方向についており、強い力で組織を引き上げることができます。 從來のカッティングスレッドはトゲの部分から溶けていくため、体内に入ると強度が弱くなってしまいました。ミントリフトは糸自体にトゲが生えている形で生成するため、長時間、弱ることなく形を維持することができます。
料金
施術 | 価格 |
---|---|
ミントリフト 4本 | ¥120,000 (税込:¥132,000) |
ミントリフト 6本 | ¥160,000 (税込:¥176,000) |
ミントリフト 7本目以降 1本 |
¥20,000 (税込:¥22,000) |
オプション治療
フェザーリフトは強力なリフトアップ術ですが、頬のたるみ、ブルドック顔を治したいときは、INNO Plusを同時にするとより効果的です。
INNO PLUSは先端から高周波を出す針を皮下に刺し、高周波を発振することで、タルミやシワの改善を行える医療機器です。
施術 | オプション価格 |
---|---|
INNO PLUS 両ほお (フェザーリフトオプション) |
¥80,000 (税込:¥88,000) |
リードファインリフト ANCHOR
ANCHORは丈夫なトゲが一連になった新開発の溶けるステッチファイバーであり、熱処理をしないPDOスレッドを特別な過程を経て製造しています。矢の形をしたトゲのついた他のPDOスレッドよりも持続性が高く、その科学的設計により2方向の固定力があります。差別化した特許製法が強力な引き上げ力と張力をもたらします。
特殊な圧力形成
従来のスレッドのトゲはスレッドに切れ込みを入れたものがほとんどでした。ANCHORは太いもととなるスレッドを型にはめ込み圧力で形成しています。単純に切れ込みをいれたものや、細いスレッドを熱処理で形成したものに比べ、スレッド自体にダメージが少なく、丈夫なトゲを形成でき組織保持力を高めています。
強い固定力
ANCHORの最大の特殊性は‘トゲ’です。 ANCHOR のトゲはプレスカットされたトゲで、単純にカットされたものではありません。また、トゲ1ヶ所につき2方向についていますので組織への引っ掛かる箇所も多くより強力に引き上げることができます。さらにANCHORのトゲは10mmに12本と従来より多くついています。従来は10mmに3本程度ですので、その多さがわかると思います。
料金
施術 | 価格 |
---|---|
リードファインリフト ANCHOR 4本 | ¥120,000 (税込:¥132,000) |
リードファインリフト ANCHOR 6本 | ¥160,000 (税込:¥176,000) |
リードファインリフト ANCHOR 7本目以降 1本 |
¥20,000 (税込:¥22,000) |
オプション治療
フェザーリフトは強力なリフトアップ術ですが、頬のたるみ、ブルドック顔を治したいときは、INNO Plusを同時にするとより効果的です。
INNO PLUSは先端から高周波を出す針を皮下に刺し、高周波を発振することで、タルミやシワの改善を行える医療機器です。
施術 | オプション価格 |
---|---|
INNO PLUS 両ほお (フェザーリフトオプション) |
¥80,000 (税込:¥88,000) |
フェザーリフト:溶けない糸
溶けないフェザーリフトの糸は医療用ポリプロピレン製の糸などを使用しています。溶けない糸はずっと皮下にとどまっているため、溶ける糸に比べて持続期間は長くなります。しかし、溶ける糸に比べて化膿しやすいという報告があります。
溶けない糸の特徴
- 溶ける糸に比べ、持続期間が長い。(2年程度)
- 不都合なところがあるとき、
糸を取り出すとき困難な場合がある。 - 溶ける糸の施術に比べて化膿しやすい。
- 溶ける糸に比べ、料金が高くなる。
スプリングスレッド
「スプリングスレッド」は柔軟で伸縮性のある第3世代のフェザーリフトです。治療法の基本は他のフェザーリフトと同様で、皮下に特殊な糸を通して引き上げる、といったものです。
「スプリングスレッド」の特徴はその特殊な糸です。柔軟性と伸縮性を持つシリコンと抵抗力を与え弾力性をコントロールするポリエステルが組み合わさったスプリングスレッドの糸は、伸び縮みする体の組織によく適応し、非吸収性の糸が自然に御肌を引き上げ、若々しさを取り戻します。
糸を通すだけの処置ですので、傷の心配もなく、ケロイド体質などで今まで手術をあきらめていた方にも安心して処置をお受けいただくことができます。リフトしたい部位は、自由に組み合わせることができます。
スプリングスレッドフェイスリフトの特徴
- 筋肉の動きに合わせて伸縮するため痛みが少ない。
- 筋肉の動きに合わせて伸縮するため固定力が弱まらない。
- 糸を引っ張る力が等しいので糸が切れにくい
- 糸を引っ張る力が等しいのでひきつれを起こしにくい。
- 突起の先端は丸くなっているため、皮膚から飛び出しにくい。
料金
施術 | 本数 | 価格 |
---|---|---|
スプリングスレッドリフト | 4本 | ¥221,000 (税込:¥243,100) |
8本 | ¥320,000 (税込:¥352,000) |
アプトス
アプトスとは、頬、顎、額などにポリプロピレン製の特殊な糸を埋め込んで行う「シワ」「たるみ」に対してフェイスリフト効果のある治療法です。
アプトス糸は長さ約10cm、幅1mm以下で、糸に切れ込みを入れて作られた返し(トゲ)が羽根のような形をしています。
↑糸に切れ込みを入れて作ったトゲによる引っかかりで、皮膚を引き上げます。アプトス糸自体は他の外科医療でも使用されており、安全性の高いものです。
ハッピーリフト
ハッピーリフト(ホワイトリフト)とは生分解性ポリマー(ポリ乳酸)という成分でできた溶けるアプトス糸を使用したフェイスリフト治療法です。
従来のアプトスによるフェザーリフトは「シワ」や「たるみ」に対して効果が認められてはいましたが、顔の皮膚の中に糸が残ることを心配する声も上がっていました。 その点を改善して登場したのがハッピーリフト(ホワイトリフト)です。
生分解性ポリマー(ポリ乳酸)という成分を利用したハッピーリフトでは約1年で糸が体内に吸収されます。またアプトス同様にコラーゲンやヒアルロン酸の生成を促す若返り効果を持っています。
切開手術によるフェイスリフトほどの持続力はありませんが、施術に用いる糸の材質は、外科手術の縫合用の糸として使用されるものと同質で、アメリカFDAの認可を受けたものであり、安全性の高いフェイスリフト療法です。
施術可能な部位は、顔全体に対しての治療は勿論のこと、しわの気になる部分である目尻や頬、アゴや首など部分的な補正も可能です。また、一旦施術を終えた後に追加で補正を加えることも出来ます。
料金
施術 | 本数 | 価格 |
---|---|---|
ハッピー&ホワイトリフト | 6本 | ¥280,000 (税込:¥308,000) |
8本 | ¥350,000 (税込:¥385,000) |
シルエットリフト
シルエットリフトの特徴
- 糸に傷を入れないので、張力が落ちません。
- 糸の表面は平坦で丸く、トゲがありません。
- 透明で、吸収性の円錐形のアンカーがより長い間リフト効果を維持します。
- 3-0の細い糸なので、小さな結び目を作ります。(※USP単位 数字が大きい程細い)
- 一手術当たりより少ない糸で引き上げができます。
対比:有棘リフト(アプトス、ハッピー&ホワイトリフトなど)
- 糸に金属で傷をいれて棘を作るので、糸が弱くなります。
- 鋭利なトゲは、ヒリヒリした違和感を生じさせます。
- 透明で、吸収性の円錐形のアンカーがより長い間リフト効果を維持します。
- トゲのアンカー作用は弱く、曲ったり、切れて移動することも多いとされております。
- 2-0の太い糸なので、結び目が触れやすくなりがちです。
料金
施術 | 本数 | 価格 |
---|---|---|
シルエットリフト | 4本 | ¥221,000 (税込:¥243,100) |
8本 | ¥320,000 (税込:¥352,000) |
アプトス、ハッピー&ホワイトリフト、シルエットリフトの対比表
フェザーリフトの手術の実際
挿入
フェザーリフトは、通常コメカミに極僅かな切開を施し、この部分から挿入します。この時に、8インチの針を使います。この針は、皮下組織をとおり、頬骨、頬骨下、口元の最適な部位まで通します。
糸の設置
フェザーリフトの糸は、コメカミ、頬骨、口元の皮下組織の上部に設置されます。二つの糸は、やや平行に置かれますが、下部では広めにし、コメカミに向うに従って、狭くなります。
引き上げ
フェザーリフトは、コメカミに向って引き上げます。そのとき、糸に組み込まれた『返し』が皮膚をしっかりととらえます。さらに糸を引くと、顔の組織自体が希望の部位までリフトアップされます。
固定
糸はコメカミの深い筋膜にしっかりと固定されます。埋め込まれた糸の周囲には徐々にコラーゲン繊維が形成され、3ヶ月~半年かけて徐々にたるみが改善されていきます。糸を通すだけなので傷口は目立たず、痛みは2~3日で殆どなくなり、3~4日で仕事に復帰できます。
術後
6~12ヶ月で糸は自然に体内へ吸収されます。
手術後
- 洗顔、洗髪、化粧は翌日からできます。
- シャワーは翌日から可能です。
- 湯船での長湯は4-5日後からになります。
- コメカミは溶ける糸で縫いますので、抜糸の必要はありません。
- 激しい運動は1週間後から可能です。