2009年 4月 27日 (月) 09:15
中年期のコーヒー摂取で晩年の認知症リスク低減(2)
by 院長
前半の続き。
この論文では、紅茶と認知症の関連についても調べておりますが、紅茶との関連性は認められなかったということです。コーヒーを飲むと目が覚めるのはカフェインによるものですが、紅茶での関連性がないということは、カフェインが効いている可能性は低いのでしょうね。それでは、コーヒーのどの成分が効いているのかはわかりませんが、面白いですね。
紅茶との関連性は認められず
一方、被験者における紅茶の摂取量は比較的少なく、紅茶の摂取と認知症またはADリスクとの関連性は認められなかった。Kivipelto准教授は「コーヒーが世界中で大量に摂取されている現状を考えると、今回の結果は認知症またはAD予防または遅延に重要な意義を有する可能性がある。われまれの知見は別の研究によって追認される必要があるが、食事指導を行うことで認知症とADリスクが修正される可能性があることが示された。また、認知症とADに対するコーヒーの保護作用の機序が解明されれば、これらの疾患の新しい治療法の開発に役立つだろう」と述べている。
この記事のトラックバックURL
https://s-kyoritsu.com/blog/blog.cgi/KK_1240791352