2010年 7月 18日 (日) 19:02
プラセタ注射をした人は献血ができなくなりました(1)。
by 院長
当院では、10年以上まえから、プラセンタ注射の危険性を警告してまいりました。その理由は、そもそもプラセンタ注射での効果が実証されていないうえに、未知のウイルスやプリオンなどの感染の危険性があるからです。米国では当然政府が禁止しております。世界的にはプラセンタ注射を推奨しているところなどありません。したがって、当院に来院された患者さんには口を酸っぱくして、プラセンタ注射の危険性を説いてまいりました。少なくとも当院の施術で、過去においても、将来にわたっても、プラセンタ注射を介して如何なる感染症もないことは自信を持って断言できます。不肖な私を信用してくださり、何度も足を運んでくださった患者さまを、少なくともこの点においては、危険にさらすことがなかったことは誠にささやかな矜持であります。
どうして厚生省は、このような危険な血液製剤を野放しにしているのか誠に不思議なことでした。恐らく、つまらない役人根性が邪魔して、一旦認可したものを取り消しするのはプライドが許さないのでしょう。しかしながら、心ある大勢の医師の抗議があり、厚生省も重い腰をあげ、プラセンタ注射の警告を発するようになりました。プラセンタ注射をした方は、輸血ができなくなりました。平成18年8月23日に開催された薬事・食品衛生審議会血液事業部会安全技術調査会において、ヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射剤を使用した方の献血を制限する措置を日本赤十字社が実施することが了承されたのです。詳しくは、厚生省のHPを参照してください。ただ、非常に残念なことに、プラセンタ注射自体を禁止にしたわけではありません。プラセンタ注射をした患者さんから、他の健康な人に感染が広まるリスクをなくそうとしたにすぎません。私は、本当に憂えております。このままほっておくと、第二、第三の薬害エイズやC型肝炎の再来を引き起こすのではないでしょうか?ただちにプラセンタ注射製剤の認可を取り消して、徹底した全国調査をすべきではないでしょうか?
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