2017年 2月 13日 (月) 20:02
刺青が早く、綺麗にとれるようになりました。enlightenの導入に成功。
by 院長
ピコヤグ、enlightenの実力について、当院の症例を用いて説明しましょう。
Q-switchの発明は、医療レーザーの分野では極めて革新的なものでした。この発明のおかげで、これまで極めて困難であった刺青の除去、太田母斑の除去なのが可能となったのです。Q-switchとは、極めて短い時間だけ光が照射されるようにした装置です。大体1億分の1秒から10秒程度の極めて短時間レーザーが照射されるので、表面の皮膚を殆ど焼かずに深部の色素が破壊できるようになりました。ただ、照射回数が必要で、多色のものだと、20−30回必要でした。このQ-switchの性能をさらによくして、もっと短い時間だけ光がでるようすれば、もっと早く綺麗にとれるのではないかと当然予想されます。研究者は20年以上まえからこの研究を進めてきたのですが、なかなか実用化されることはなかったのです。それが、やっと去年、2016年に実用化に成功しました。ピコヤグ、enlightenというものです。これの照射時間は、従来のQ-switchの約100分の1の100億分の1秒となりました。その結果、従来のレーザーの約半分の回数でとれるし、皮膚の照射ダメージが少なくなったので、通院間隔も約半分となりました。その結果、通常のレーザーに比較して、理論上は約4分の1の期間で刺青を取り除くことが可能となりました。
刺青症例1、34歳男性
5年前、日本で機械での入れ墨をしました。その後、刺青をしたことを後悔し、他院でレーザー照射を始めました。12回レーザー照射しましたが、深部に残ってしまいました。最後の方は、いくら当てても取れなくなったそうです。
注意、白いところは、すでに傷になっているので、これを消せるわけではありません。
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