2006年 8月 27日 (日) 18:26
ヒアルロン酸が使い切らない場合、それを冷蔵庫に保管し、注入したヒアルロン酸が吸収されてから、これを再注入する美容外科もあります。いわゆるヒアルロン酸のキープサービスです。しかしながら、これはお勧めできません。当たり前のことですが、ヒアルロン酸には保存剤が入っておりません。もし、保存剤が入ったものを人体に注入すると、そこの皮膚が壊死を起こしてしまいます。例え間違って、血管に注入されても安全なものでなければならないからです。保存剤が入っていないので、当然いったん封を切ると、当然、空気中の細菌やカビが浸入してまいります。特に、カビが厄介です。きっちり蓋をしても、静かに増殖していきます。黒カビなら、注入の前に発見することは可能ですが、多くのカビは肉眼では見づらいので、そのまま注入してしまいます。幸いなことに、健康な人では、免疫力があり、大事にいたらないことが多いのですが、たまに化膿したり、発赤、腫脹、痛みなどの症状がでることもあるでしょう。1週間前に封を開けた牛乳を飲む人はいないと思います。ましてや、それを皮膚に注入しようとは思わないでしょう。ヒアルロン酸のキープは、それと同様に不衛生で、危険であると認識すべきです。
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